世界各国のインターネット利用者率ランキングを考える
各国のインターネット利用者率は、国内外でビジネスをしている会社にとって重要な指標です。インターネットが「ない状態」から「ある状態」になるとき、さまざまな産業が生まれ、既存の産業を壊し、経済がダイナミックに活性化されます。
次のデータは世界国勢図会2018/2019(矢野恒太記念会)、p410、表11-5「インターネット利用者率(%)」より引用しています。値は2016年のもので、単位はパーセント。
国 | 利用者率 |
---|---|
イギリス | 94.8 |
日本 | 93.2 |
韓国 | 92.8 |
オランダ | 90.4 |
カナダ | 89.8 |
スウェーデン | 89.7 |
ドイツ | 89.6 |
フランス | 85.6 |
スペイン | 80.6 |
アメリカ | 76.2 |
ロシア | 73.1 |
イタリア | 61.3 |
フィリピン | 55.5 |
中国 | 53.2 |
タイ | 47.5 |
エジプト | 41.2 |
インド | 29.5 |
このデータから、日本のインターネット関連市場がほぼ飽和にあると推測できます。画像、動画、コミュニケーション、ネット通販と物販、ゲームといったインターネット関連サービスはすでにそろっており、ほとんどの業界で完全競争に近づいています。
この傾向はイギリスや韓国、ドイツやフランスでも見られるでしょう。
今インターネット関連の事業に携わっている会社は、インターネットが普及している段階の中国、フィリピン、タイ、インドといった外国に目を向けるべきかもしれません。